Silicon Labs BLEモジュールのLong Range化手順①【Long Range化のための環境】
こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。(プロフィール紹介はこちら)
連載企画「シリコンラボ(Silicon Labs)製BLE開発キットBGM220x Wireless Gecko Module Start Kitを使ってみました」の第4回目です(企画の趣旨や概要説明はこちらの記事をご覧ください)。
前回までは「Silicon Labs BGM220xワイヤレスGeckoスターターキットの使い方」を紹介してきましたが、今回からは4回にわたって「Silicon Labs BLEモジュールのLong Range化手順」を紹介していきたいと思います。
目次
はじめに
本記事では、シリコンラボ(Silicon Labs)製BLE開発キットBGM220x Wireless Gecko Module Start Kit(SLWSTK6103A)のBLEモジュールBGM220Pを使用して、BLE SDKのペリフェラルとして動作するサンプルプロジェクト”SoC – Blinky”をLong Range化し、Long Rangeに対応したスマホとのLong Range通信を確認する手順を紹介します。
Long Range化のための環境
Long Range化にあたり、必要な環境は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
PC | Windows10 21H2 ※搭載メモリは8GB以上 Simplicity Studio v5/Gecko SDK4.xがインストールされていること |
評価キット | SLWSTACK6103A評価キット ※BGM220x Wireless Gecko Module Starter Kit |
BLEモジュール | BGM220P |
IDE | Simplicity Studio 5(SSv5) SV5.3.2.1 |
GSDK | Gecko SDK Suite 4.0.2 |
BLE SDK | V3.3.2 |
BLE SDKのサンプルプロジェクト | SoC – Blinky(ペリフェラル) ※本アプリは1M PHYで動作 |
対向セントラル機 | Coded PHYに対応している端末 ※本記事ではOPPO Reno5 A(Android)を使用 |
Androidアプリ | EFR Connect ※Google Playからダウンロード |
サンプルプロジェクトの作成
まず最初に、BLE SDKのサンプルプロジェクトから”Bluetooth – SoC Blink”を選択し、Long Range化のためのプロジェクトを作成します。
Silicon Labs BGM220xワイヤレスGeckoスターターキットの使い方①【開発環境の構築】
こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。(プロフィール紹介はこちら) 今回から全10回にわたり、連載企画「シリコンラボ(Silicon Labs)製BLE開発キットBGM22…
以下の手順でサンプルプロジェクトを作成します。
STEP
デバイス(BLE評価ボード)をPCに接続します
- メイン基板に無線基板(BGM220P)を装着する。
- メイン基板の電源スイッチをAEMに設定する。
- メイン基板に付属品のUSBケーブルを繋ぎ、PCと接続する。
STEP
Simplicity Studio(SSv5)を起動します
STEP
LauncherパースペクティブのFileメニューからNew > Silicon Labs Project Wizardを選択して、”Target, SDK, and Toolchain Selection”ダイアログを開きます
STEP
Target Boards/Target DeviceがBGM220Pであることを確認します。また、SDK、IDE/Toolchainも正しく選択されていることを確認し、NEXTをクリックします
STEP
Filter on keywordsに”blinky”と入力し、”Bluetooth – SoC Blinky”を選択してNEXTをクリックします
STEP
Project nameを必要に応じて変更し、FINISHをクリックします
ここではプロジェクト名を”soc_blinky_bgm220p”とします。
サンプルプロジェクトSoC – Blinkyについて
本サンプルプロジェクトの説明は、SimplicityパースペクティブのProject Explorerのreadme.mdファイルを参照してください。