【実例】有資格者が教える、SIG公認『Bluetooth®認証コンサルタント』活用法
こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら)
Bluetooth製品の開発者やメーカーご担当者の方々がBluetooth認証に関して相談したいと思ったときに、支援や助言を求めることができる専門家がいます。それがBluetooth SIG公認のBluetooth®認証コンサルタントです。
そこで今回は、有資格者であるムセンコネクトの水野がBluetooth認証コンサルタントの役割や、相談することでユーザー側が得られるメリット、利点について解説します。
Bluetooth®認証コンサルタント(BQC)の役割とサービス内容
Bluetooth®認証コンサルタントの正式名称はBluetooth® Qualification Consultantであり、その頭文字をとって通称BQCと呼ばれています。
BQCの役割とは?
BQCの役割はBluetooth認証プロセスの支援です。SIGメンバーはもちろんのこと、これからBluetoothビジネスを始める方々、つまりメンバー未登録の立場であっても様々な支援を受けることができます。
BQCはどこで探すことができる?
Bluetooth SIGのWEBサイトにBQCの資格取得者情報が掲載されています。
BQCが提供する一般的なサービス内容とは?
BQCが提供するサービス内容の一例を示します。
- 認証要件(認証試験の要件も含む)に対するチェック
- テストレポートのレビュー
- 認証プロセスの完了(製品登録なども含む)までの支援
BQCのサービス実例紹介
Bluetooth認証プロセスにおいて課題やトラブルが発生した場合、BQCからどのような支援を受けられるのでしょうか?。サービス内容はBQCによって異なりますが、今回は弊社ムセンコネクトでの対応例をご紹介します。
実例①認証取得の資格、アドバイス
一番多いのがBluetooth認証取得のアドバイスです。Bluetooth認証取得前に商品のBluetooth仕様やご状況をお伺いすることで、お客様それぞれにとって最適な認証取得方法をアドバイスします。
Bluetooth仕様に応じた認証要件の確認を行うなど、認証プロセスが完了するまで支援します。実際の認証プロセスを代行する場合もあります。
実例②権利譲渡
Bluetooth認証取得後、事業環境の変化から「Bluetooth認証の権利譲渡」を実施しなければならない場合、認証コンサルタントを活用することでスムーズな手続きが期待できます。
具体的には、Bluetooth SIGとの手続き・交渉をBQCが同時並行で行うことにより、ユーザー側の申請がスムーズに進められるよう支援します。
実例③是正措置
Bluetooth認証プロセスが正しく行われていない場合、Bluetooth SIGから是正措置対応を求められることがありますが、是正措置への対応もBQCに相談可能です。
具体的には、是正措置対象企業からのご相談に対して、現在どのフェーズにいるのかという現状確認、対策案の明示、具体的措置のアドバイスなどを行い、是正措置が完了するまで支援します。
BQC相談、2つのメリット
メリットその①信頼性
BQCは、Bluetooth認証プロセスへの理解を深めた上で、所定の試験に合格する必要があります。また、資格は年一回更新で再受験をして合格しなければならないため、最新の情報やルールを把握し続けることが求められます。最新のルールに合わせた信頼性の高いアドバイスが期待できる点は大きなメリットと言えます。
メリットその②スピード
BQCはBluetooth SIGに雇用されているわけではなく、独立したコンサルタントであるため、相談者側の立場になって支援が可能です。BQCによっては緊急対応を受け付けている場合もあるため、スピード解決したい場合にはぜひ相談してみてください。