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【超入門】チャネルサウンディングってなに?なにができるの?

こんにちは。ムセンコネクトインターンの石母田です。

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
視聴が難しい方は本ページをスクロールしてご覧ください。

先日、Bluetooth SIGから最新バージョンとなるBluetooth v6.0(以下、v6.0)がリリースされました。v6.0は最新の技術革新を取り入れ、さまざまな分野での活用が期待されています。

今回の動画ではv6.0の最大の目玉「チャネルサウンディング」について、インターン石母田が5分で解説していきます。特に新しくBluetoothについて勉強したいと思っている方、言葉は聞いたことがあるけどどういうものかよくわかっていないという方々の参考になればと思います。

目次

チャネルサウンディングってなに?

チャネルサウンディングは通称【CS】と呼び、今回のv6.0で追加された新技術の一つです。以前までの課題であったRSSI手法の受信電波強度を使ったデバイスとの距離の誤差を少なくし、PBRとRTTの単独、もしくは両方の手法を組み合わせて、デバイス間のより正確な距離の測定ができるようになると期待されています。

PBRとは?

Phase-Based-Ranging【通称PBR】といい、デバイスが送信/応答する際の信号の位相を比較し、その差から相対距離を測定すること。

RTTとは?

Round-Trip-Timing【通称RTT】といい、デバイス間のパケット交換にかかる時間から距離を推定すること。

チャネルサウンディングってなにができるの?

ここまでのところでチャネルサウンディングとはどのような技術なのかについてまとめてきましたが、次のパートでは今後チャネルサウンディングを使うことによってどのようなことができるようになるのかについて、活用例を3つご紹介します。

自動車分野:デジタルキー技術の向上

Bluetooth SIGが今回のバージョンアップに伴い期待している点として、自動車業界が抱えるドアの施錠時における安全性の保障とセキュリティ問題の解決が挙げられます。現在リレーアタックなどの高度な自動車盗難手口が社会課題となっています。今回のチャネルサウンディング技術を自動車のデジタルキーに使用することでより正確に距離を把握できるようになり、セキュリティ面の向上が期待されています。

紛失防止タグ分野:資産追跡技術の向上

airタグなどの紛失防止タグに関しても、今回のチャネルサウンディングを使用することで距離測定精度が向上し、以前よりも時間がかからず物を見つけることができるようになると期待されます。

入退室管理分野:ゲートアクセスタッチレス化の拡大

タッチレスゲートの場合、以前までは人とゲート間の距離の測定に誤差があり、近距離の場所までいかなくてもゲートが開いてしまったり、閉じてしまったりすることが課題として挙げられていました。今回の新技術を活用することで、より正確に人とゲートの距離を測れるようになり、誤動作が防げるようになると見込まれています。

まとめ

今回の記事ではチャネルサウンディングとはなにか、どのようなことができるのかについて解説してきました。私自身、落とし物や忘れ物をすることがよくあり、そのままどこでなくしてしまったのかわからなくなってしまう時があります。今回のチャネルサウンディング技術が使用されることで、忘れ物をしやすい人たちの強い味方になってくれたらうれしいなと思います。

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