「もし参照QDIDを間違えてしまった場合は?」SIGに直接問い合わせてみた
こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら)
Bluetooth認証において皆さま関心が高いのが、製品登録にかかる費用に関してです。一般的なアダプターメンバーの場合、申告IDの購入費として$8,000 USD(2022年1月1日以降は$9,600 USD)という高額な費用がかかりますが、特にこの費用に関して、申請の間違いにより支払ったお金がムダになるのでは?とご心配されるお客様の実例がございました。そこで今回は、誤ったQDIDを登録をしてしまったお客様の実例をご紹介し、SIGへ問い合わせしてみた結果と、その解決策について解説します。
誤ったQDID登録のご相談事例
ある電動工具メーカーから製品登録の間違いに関するご相談がありました。お話を伺っていくと、最終製品登録時に参照したQDIDのProduct TypeがComponentのみを参照していることがわかりました。
QDIDについて詳しくはこちら
- 自社のBluetooth機器に対して、製品登録を自社で実施
- 登録から数年後、社内メンバーの指摘から間違いが発覚
- 懸念点は高額な費用をかけて購入した申告IDとその申請が無駄になってしまうのかどうか?
そこで、本件について弊社経由でSIGに問い合わせをしてみることにしました。
SIGに直接問い合わせしてみた
-- 一度使用してしまったDeclaration IDだが、誤ってQDIDを登録してしまった場合再発行は可能か?
Bluetooth SIG)
残念ながら、一度使用したDeclaration IDの再発行はできません。但し、SIGではいくつかの修正方法を提供しているので確認してください。
以上のような回答が得られました。そこで、お問合せ頂いたメーカーに対して修正方法の一例を示しました。
製品登録にて参照したQDIDに誤りがあった場合の修正方法
修正可能な項目※は次の通りです。
- 不正確なQDIDを製品登録時に参照した場合
- 参照したQDIDが間違っていた場合
※ただし、これらの申請はミスや事故によるエラー修正のみ可能とのことです。
Step1:修正依頼は“Declared by”に登録時のユーザーから提出
画像は例になりますが、Launch Studioで “Declared by”に記載のユーザーから修正依頼の申請を提出する必要があります。
Step2:2014年2月1日以降の日付に限る
修正可能な申請は、製品登録申請の提出日が2014年2月1日以降の日付の場合に限ります。
Step3:証明書を提出
「QDIDの変更理由が正しいQDIDへの変更」であることを示す証明書を提出する必要があります。また、訂正内容が「QDIDの変更または追加」の場合、該当QDIDが最初の提出時に有効である必要があります(登録当時に無効だったQDIDには変更できないという意味)。
Step4:『Referenced QDID Correction Request Form』を提出
専用の修正依頼フォームに署名し、SIGに提出して承認されれば修正が完了します。