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【Bluetooth東京セミナー2024レポート】Bluetoothの今と未来がわかる、Bluetooth SIG基調講演ダイジェスト

こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。(プロフィール紹介はこちら

2024年10月30日、Bluetooth SIG主催による『Bluetooth東京セミナー2024』が開催されました。今回はセミナーの冒頭に行われたBluetooth SIGによる基調講演の内容をダイジェストでお届けしたいと思います。

本記事の情報掲載および公開につきましては、事前にBluetooth SIGから承諾を得ています。

目次

Bluetooth SIGによる基調講演ダイジェスト

Bluetooth SIG APAC&中国担当シニアディレクター ロリ・リー氏による基調講演がスタート。

まずはBluetooth SIGの紹介。1998年の設立から25年以上が経過。Bluetooth SIGの果たす役割は主に4つ。①Bluetooth技術の標準化 ②認証プロセスの推進 ③特許・商標ライセンスの管理 ④Bluetoothのプロモーションやマーケティング。

2024年時点でのBluetoothデバイス年間総出荷台数はおよそ54億台。年々着実に増え続けており(年間平均成長率は8%)、2028年には75億台に到達すると予測。

主要な無線通信規格であるWi-Fiやセルラー通信との比較。

Bluetoothの成長は継続的な機能強化があってこそ。LE 2M PHY(高速通信)、LE Coded PHY(長距離通信)、Mesh(デバイスネットワーク)、LE Audio(次世代オーディオ)、PAwR(大規模ハブ)、そしてv6.0で追加されるのがチャネルサウンディング(安全な高精度測距)。
※スライド右端の描写が崩れている部分は「チャネルサウンディング」

そして今後期待されるBluetoothの新しいユースケース。個人のユースケースだけではなく、商用、産業にも広がっていく。デジタルキーや紛失防止はチャネルサウンディングによって測距精度やセキュリティの向上が期待される。

続いてAuracastに関するハイライト。

Bluetoothオーディオは従来の「Classic Audio」に加えて新たに「LE Audio」が追加。さらにLE Audioによるオーディオブロードキャスト機能を「Auracast」と命名。

Auracastの登場によって1対無制限のオーディオブロードキャストが可能に。ユーザーに新たなオーディオ体験を提供。

Auracastが提供する新たなオーディオ体験。特に公共の場において「聞き取りづらかった」または「聞くことができなかった」音声や音楽を楽しめるようになり、生活の質も向上。

Auracastは「Auracast送信機(トランスミッター)」から送信される「Auracast放送」を「Auracast受信機(レシーバー)」が受信することで成立。「Auracastアシスタント」はユーザーが「Auracast放送」を選択して参加するためのユーザーインターフェース(UI)を提供する役割。

Auracastが普及すれば、未来の1日はこうなるかもしれません。

個人、商用、産業、あらゆる場面でAuracastが生活の質を向上させる。

すでに世界中の名だたるメーカー、ブランドがAuracastに取り組み中。いずれはBluetoothオーディオ製品に標準搭載されると予想。

そしてAuracastが最も期待される分野の一つが「補聴器」。

Google Mapとの連携にも期待。

最後にLE AudioとAuracastに関する予測データ。2027年までに90%のスマートフォン新製品にLE Audioが搭載され、2028年にはLE Audio対応デバイスの年間出荷台数が30億に到達、さらに2030年には250万箇所以上の公共の場にAuracastが導入されるとの予測。

【おまけ】ムセンコネクト水野も登壇

ムセンコネクト水野によるBluetooth認証プロセスの解説。開始直前に機材トラブルが発生し、冒頭のクイズがネタバレしてしまうアクシデントも…

『Bluetooth東京セミナー2024』ではムセンコネクト水野によるBluetooth認証プロセスの解説もありました。セミナー内容は改めて撮影をし直し、無線化講座で公開中です。

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