【速報】2022年からSIGが全ての会費を20%値上げ!
こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら)
2021年3月9日、Bluetooth SIGの取締役会にて、全会費の20%増額(値上げ)が承認されました。そこで今回の動画は値上げの背景、具体的な値上げの内容、Bluetooth機器メーカーが考えるべきことについて解説しています。
Bluetooth認証費用を含む全会費の値上げ背景について
Bluetoothビジネスの驚異的な拡大
Bluetooth SIGが出している「2021Bluetooth Market Update」によると、2024年には、Bluetooth対応デバイスの年間総出荷台数が62億台まで増加し、2019-2024年の5年間における年平均成長率は8%の伸び率で推移すると予想されています。
成長を支える組織
上記Bluetoothビジネスの成長を支える組織がBluetooth SIGです。この驚異的なBluetoothビジネスの拡大を支えるために、Bluetooth SIGでは新しいプログラムの設立、会員向けツールの追加と強化、スタッフの増員、イベントの開催、さらにはBluetooth技術の普及とBluetoothブランドの世界的な保護への取り組みなどを強化してきましたが、今後も増加が予想される運営資金に対し、SIGの年間収入の成長が追いついていないとの判断から、今回の値上げに踏み切った模様です。
具体的な値上げの内容
現状と値上げ後の会費一覧
値上げは2022年1月1日以降適応され、全会費が一律20%引き上げられることになります。この中でも特に、Bluetooth機器メーカーに大きく影響するのがDeclaration ID(申告ID)の購入費の値上げです。
現状は$8,000 USDですが、来年からは$9,600 USDになり、2021年4月現在の為替相場だと100万円を超える費用になります。
項目 | 料金 | 更新料金 (2022年1月1日~) |
---|---|---|
アダプター年会費 | $0 | $0 |
アソシエイト(大手)年会費 | $35,000 | $42,000 |
アソシエイト(小規模)年会費 | $7,500 | $9,000 |
申告ID購入費 – アソシエイトメンバー | $4,000 | $4,800 |
申告ID購入費 – アダプターメンバー | $8,000 | $9,600 |
申告ID購入費 – GATTベースプロファイルのクライアント(app) | $100 | $120 |
BQTF年間料金 | $8,000 | $9,600 |
BRTR年間料金 | $2,000 | $2,400 |
16ビットUUID – メンバー | $2,500 | $3,000 |
BQC受験料 | $600 | $720 |
Bluetooth機器メーカーが考えるべきこと
必要に応じて2021年中に申告IDを購入しておきましょう
申告IDの購入費用が$9,600 USDになるのは2022年1月1日以降です。もし現時点で2022年に最終製品登録(EPL登録)の予定があれば、今年2021年中に申告IDを購入しておきましょう。必要数の申告IDを事前に購入しておけば、20%増額前($8,000 USD)の費用で済みます。
ただし2021年2月から申告IDには12ヵ月間の有効期限が設けられているため注意が必要です。有効期限に注意し、期限内に使用可能な必要数だけ事前購入し、使用(登録)するようにしましょう。