Bluetooth認証の製品登録時におけるProduct Typeの組み合わせとは?
こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら)
以前のブログ記事でもご紹介していますが、自社製品に組み込むBluetoothモジュールのProduct TypeがEnd Product認証済みデザインの場合、該当のBluetoothモジュールが取得しているQDIDを参照することで、Bluetooth認証の製品登録を試験免除で実施できるようになります。
一方、QDIDのProduct TypeがEnd Productではない場合でも、QDIDを適切に組み合わせることで試験が免除となるパターンがあります。そこで本日は、試験が免除となるProduct Typeの組み合わせと、具体例としてController Subsystem認証済みBluetoothモジュールを使って、製品登録をする際のポイントを解説します。
製品登録時のProduct Typeの組み合わせとは?
自社製品(ブランド元)のBluetooth認証を取得する場合、QDIDのProduct Typeの組み合わせが以下のいずれかであれば、試験免除で製品登録を実施することが可能です。
#1 | End Product | ||
#2 | End Product | Profile Subsystem | |
#3 | Controller Subsystem | Host Subsystem | |
#4 | Controller Subsystem | Host Subsystem | Profile Subsystem |
組み込む予定のBluetoothモジュールのQDIDがComponent認証デザインだった場合、専門機関にて試験が必要です。ご注意ください。
Controller Subsystem認証済みBluetoothモジュールを使って認証取得する際のポイント
ポイント① 組み合わせとなるHost Subsystemを確認
Bluetoothモジュールメーカーが用意している『Bluetoothライブラリ』や『スタック』を利用している場合は、そのHost SubsystemのQDIDを確認しましょう。
もしソフトスタック(通信プログラム)をイチから自作していた場合は、ProtocolのICS(Inprementation Conformance Statement)情報を自社でご用意いただく必要があります。
特定レイヤーの仕様の機能/性能とそのサポート条件を表形式にまとめたものであり、仕様に何が含まれ、設計が何をサポートする必要があるのかを大まかに把握するためのものです。
ポイント② QDIDの非推奨及び廃止スケジュールを確認
Bluetoothでは相互運用性促進と品質向上の観点から、古くなったバージョンには期限が設けられています。
QDIDも同様に非推奨及び廃止スケジュールが適用されており、該当のQDIDには期限が設けられています。実際に期限が設けられたQDIDについては、SIGのデータベース上で次のようなアラートが表示されます。
期限が切れてしまったQDIDでは新規の製品登録ができなくなるため、出来るだけ早い段階で該当QDIDの期限有無をご確認いただくことをお薦めしています(最低でも製品登録前、できれば開発の初期段階)。
ポイント③ 製品登録を実施
ポイント①、②を踏まえた上で、Declaration IDを購入し、Controller SubsystemとHost Subsystemを組み合わせることで、試験免除で製品登録を行うことができます。