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受託開発を依頼して成功する会社・失敗する会社:3つのポイント、クリアできてますか?

こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。(プロフィール紹介はこちら

本テーマは動画解説をメインとしておりますが、テキストでの解説もご用意しております。
視聴が難しい方は本ページをスクロールしてご覧ください。

今回は「受託開発依頼(業務委託開発)」をテーマにしております。

Bluetoothに限らず無線通信を搭載した製品化を目指すお客様の中で「自分達では無線化したことがないので外部にお願いして製品化を目指す」「iOS/Android/Windows向けのBLEアプリだけ外部のベンダーに依頼したい」などという方々が増えています。しかしながら、無線化について詳しくないためどういった観点で仕様を作り上げていくべきなのか?そもそも何を準備したら良いのか分からないといったご相談を受けることがあります。

そこで今回は、外部に開発を業務委託する際に抑えるべき3つのポイントについて解説しています。

目次

受託開発を依頼して成功させるための3つのポイント

ムセンコネクトが考える「委託開発を成功させるポイント」は3つあります。

  1. 開発したいものは具体的に詳細まで決まっているか?
  2. 開発の役割分担は決まっているか?
  3. 委託先に期待する業務範囲は決まっているか?

ムセンコネクトでも無線化のご相談やアプリ開発のご相談を承ることがありますが、この3つが定まっていると仕様決めやお見積もりのご提示がスムーズです。
今回はこの3つのポイントをイメージしやすくするため、「無線化したい製品作り」を「ラーメン作り」に例えてご説明していきます。

①作りたいもの、『具体的』に決まっていますか?

開発したい製品は具体的に詳細まで決まっているでしょうか?

ラーメンに例えていうなら、開発委託先にザックリと「ラーメンを作ってほしい」とだけ伝えるのではなく、「スープの味は醤油で、トッピングはチャーシューとメンマで、原価が高くなってもよいからこだわりのラーメンを作ってほしい」のように具体的なイメージを伝えるのが成功の秘訣です。

作りたいもののイメージは具体的であればあるほど良く、イメージが曖昧だと委託先とのイメージ共有が難しくなってしまいます。

②作りたいのも、『役割分担』できていますか?

製品開発でもハードウェア、ソフトウェア、部材調達、生産管理など様々な役割があるように、ラーメンをつくるにも様々な役割があります。ラーメンを企画する人、レシピを作ったり材料を選ぶ人、そして実際に調理をする人。全ての役割を一人に任せるのか、複数の人に役割分担するのか、必要な役割と役割分担を明確にしましょう。また、それぞれの担当に決定権があるのか、はたまた最終決定を取りまとめする人が他にいるのか、「決定権は誰にあるのか?」も明確にすることで作りたいラーメンの実現性が高まります。

③委託先に『期待』することは決まっていますか?

ラーメン作りには様々な役割があることを述べましたが、では委託先に求める役割は何でしょうか?委託先にはレシピまでを考えてほしいのか?またはラーメンをつくる材料を納めてほしいのか?はたまた調理まで一括で依頼したいのか?委託先によっても守備範囲は様々ですので、委託先に期待する業務範囲をあらかじめて決めておくことが重要です。

また、ゼロから店舗作りをする場合と既に営業しているラーメン店がある場合ではラーメンづくりに必要なプロセスが大きく異なります。勿論、無線化開発も一緒で、これまでの開発資産の有無でその開発プロセスは変わってきます。

よくあるご相談事例

Dマテリアル株式会社の場合

年商約1兆円規模の素材系大手メーカー。近年事業の多角化が進み、ヘルスケア系新事業への取り組みの一貫で、Bluetooth製品を企画。企画実現についてムセンコネクトでご相談を受けました。お話を伺うと、社内には無線通信全般に長けたエンジニアの方がおらず、「実現したいイメージはあるが、出来るだけ予算をかけずに開発していく方法を探りたい」といったご状況でした。

このケースでは前述した『3つのポイント』が全く決まっていなかったため、ムセンコネクトがアドバイスしながら無線化したい製品の具体的なイメージを詰めていきました。この場合も、仕様書作成までの開発なのか?部品調達まで依頼したいのか?量産対応までを依頼したいのか?で大きく開発内容も変わってきます。その点を考慮に入れながら進めることが業務委託開発では重要になります。

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