【サルでもわかる】Bluetoothのプロファイル『HID/HOGP』とは？
こんにちは、ムセンコネクトCEOの水野です。（プロフィール紹介はこちら）
今回はBluetoothの主要プロファイルの一つである『HID』『HOGP』について、自分自身がゼロから調べてみた経験を踏まえ、初歩的にまとめたことを解説します。
『HID/HOGP』とは何か？
HID：Human Interface Device
HIDはHuman Interface Deviceの略です。Bluetooth Classicのプロファイルとして昔から存在しており、キーボードやマウス、ゲームコントローラーなどの入力デバイスをBluethtooth通信によって無線化できるようにするプロファイルです。
HOGP：Human Interface Device Over GATT Profile
HOGPはHuman Interface Device Over GATT Profileの略で、BLE専用のHIDプロファイルです。つまり、BLEを使ってより省電力にキーボードやマウス等のワイヤレス化を実現します。
身近なHID/HOGP例『ワイヤレスキーボード』の場合
HID/HOGPが使われている身近なデバイスの一例としては、ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスが挙げられます。ワイヤレス化することでPC周りをスッキリさせることができますし、操作時の煩わしさも解消されます。
また、スマホやタブレットの場合はキーボードやマウスと接続したくてもUSBポートがなかったり、変換アダプタが必要になるケースがありますが、Bluetoothを使えば手軽にワイヤレス接続できるので便利です。
なかには、スマホ・タブレット・PCをマルチに接続、切替できるようなワイヤレスキーボードも販売されています。
より理解を深めるには『HIDの仕組み』を学ぶべし
HIDには『デバイス』と『ホスト』という二つの役割があります。マウスやキーボードがデバイス側、PCやタブレットがホスト側となり、それぞれの役割は以下の通りです。
- デバイス：キーボードやマウスなど人間と直接対話する存在
- ホスト：デバイスと通信し、人間が行った動作に関する入力データをデバイス側から受け取る存在
これらのデバイスとホスト間でBluetooth通信が行われ、特にデバイスからホストへ送信される入力データを『レポート』と呼びます。
また、HIDにはBattery Serviceという機能も要件に含まれており、例えばキーボードやマウスのバッテリー残量もBluetooth経由で取得できるようになっています。
