【若手エンジニアが実践】iOS版BLEアプリをゼロから作ってみました(企画〜開発〜審査まで)
こんにちは、ムセンコネクトCMOの清水です。(プロフィール紹介はこちら)
今回から全10回にわたり、連載企画「【若手エンジニアが実践】iOS版BLEアプリをゼロから作ってみました(企画〜開発〜審査まで)」をお届けしたいと思います。
今回はその企画説明です。
本企画の趣旨
今回このような企画を立ち上げた趣旨は大きく2つあります。
①Bluetoothを使ったアプリ開発時の参考にしていただきたい
企画趣旨の1つ目は、実際にムセンコネクトがBLEアプリを開発し、その際のノウハウやコツを共有することで、BLEアプリ開発のハードルを下げ、みなさんのアプリ開発のお役に立てればと考えました。
今回開発したアプリはAppleのApp Storeで公開しており、企画書や仕様書も公開しています(記事の最後にリンクがあります)。今後はソースコードも公開する予定です(公開時期は調整中)。
特にBluetooth周りの仕様決め・処理に関しては、長年Bluetoothに携わっているわたしたちのノウハウを詰め込んでおります。「目に見えないBluetooth無線」を扱うからこそ、考慮すべき点がいくつもあります。LINBLE-Z1とiOSを通信させたいエンジニアの方や初めてiOSアプリでBluetoothを扱う方には、きっと参考にしていただけると思います。
②受託開発ご相談時の参考にしていただきたい
「ムセンコネクトのアプリ開発の流れを知っていただく」、これが企画趣旨の2つ目です。
ムセンコネクトではBLEアプリの受託開発のご相談をいただくことがありますが、ご相談いただくお客様と弊社との間で「アプリ開発の流れ」が共有できていないが故に、話の進め方であったり、スピード感であったり、稀にミスマッチが起きてしまうことがありました。
そこで「ムセンコネクトのスマホアプリ開発の流れ」をご紹介することで、アプリ開発の進め方を共有し、お客様とのミスマッチを防ぐ狙いがあります。今回はスマホアプリ開発の一連の流れを体感していただくため、ムセンコネクトで企画したスマホアプリを実際に開発し、さらにAppleの審査にも出してAppStoreに登録するところまでをコンテンツとしてまとめました。
以上の2つがこの企画の趣旨です。この企画をご覧いただくことで、みなさんにとってのBLEアプリ開発が少しでも身近なものになれば幸いです。
アプリ開発担当者の紹介
今回のアプリ開発、およびブログ記事作成はムセンコネクトの親会社であり、技術パートナーである株式会社イーアールアイ(以下、ERi)と共同で行いました。
前述した企画意図を考えると、ご覧いただくブログ記事の内容は「アプリ開発に関する知識・経験が全くない方」や「経験の浅いエンジニアの方」でもわかりやすく、十分理解できる初歩的なものにしたいと考えました。そこで、比較的まだ経験の浅い入社3年目のソフトウェアエンジニア澤村さんに担当していただくことにしました。
実際に若手エンジニアが開発を通じて体験した「つまづいた点」や「難しかった点」、「工夫した点」などもみなさんのアプリ開発にお役立ていただければと思います。
こんにちは。株式会社ERiの澤村です。
これまでのアプリ開発経験は、androidでは社内向けのアプリ開発、iOSでは基礎の勉強をしたばかりです。企画からApp Store公開までの全てに携わるのはandroid、iOSともに今回が初めてとなります。学んだことをこの記事を通して共有し、皆さんの参考になればと思います。
連載記事の目次
連載記事は全10回です。
- LINBLE Keyboardの概要
- 企画書作成
- 仕様書作成
- 設計
- 開発
- 評価(動作テスト)
- AppStore申請-Apple Developer Programへの登録
- 配布用Provisioning Profileの作成
- App Store Connectでのアプリ情報登録
- 審査へ提出・編集後記
本企画の役割・権利
- ムセンコネクトがスマホアプリの企画を立ち上げ、ERiを交えて2社で仕様を決めました。ムセンコネクトのディレクションの元、設計と開発はERiが行い、評価(動作テスト)は2社で行いました。App Storeへの申請はERiが主として手続きを行いました。
- ブログ記事はERiがメインで執筆し、ムセンコネクトが監修、編集をしています。
- なお、AppStoreでの配信はムセンコネクト名義で行っており、アプリやソースコードに関する権利、著作権等はムセンコネクトに帰属しています。また、記事の著作権もムセンコネクトに帰属します。
- 本企画に関するご質問、ご相談はムセンコネクトへお問い合わせください。
関連資料・ダウンロード
今回開発したアプリ「LINBLE Keyboard」は既にApp Storeで公開されており、こちらからダウンロード可能です。
また、今回のアプリ開発で作成した企画書(提案書)、仕様書も公開しております。ご興味のある方は下記リンクからPDFファイルをダウンロードしてください。